Yちゃんの結婚式
’98.7




大学時代の友人とは卒業後あまり交流がないのよね〜。
やっぱり地方に就職しちゃった人とかもいるしね。
Yちゃんとも彼女の結婚式で久しぶりの再会を果たしたんでした。
会場が静岡ってのはちょっと遠いんだけどね。しかも夜だし。





真夏の夜のパーティー

私はてっきり招待されたのは2次会だと思っていた。夜開催だし、会費制だし。
でも、行ってびっくり、静岡駅前のキレイなホテルのバンケットルーム、
立派な立食パーティーの準備がしてあった。
受け付けに並んでいると「M」と私の名前を呼ぶ声がする。卒業以来一度も会っていないY江だった。
うーーーん、ちょっとだけ同窓会気分。でも大学時代の友人はY江と私の二人だけだったけど。
実はこの日のヒロインのYちゃんは地元静岡出身で、卒業後地元テレビ局でアナウンサーをしている。
確か一年の最初の自己紹介で「幸田シャーミンのようなキャスターになりたい」っていっていたっけ。
で、お相手も同僚のアナウンサー。
地方局とはいってもマスコミだし、ゲーノー人とか来たらどうしよう!(わくわく)



右も左もアナウンサー

予定時間を少し過ぎて、パーティーが始まった。
司会者の男女はともにアナウンサー。流石はプロ。語り口調が滑らかだ。
そして皆の間を縫うように、新郎新婦の入場。
仕事柄、人前に出る事に慣れているみたいで妙に堂々としている。
まず、新郎からご挨拶。おっと、こっちもアナウンサーだけになんだか司会者が増えたみたい。
新婦が合いの手を打つ。おお、更に一人司会者追加状態。
結婚式に出ているというより、何かのイベントにエキストラ参加しているみたい。
さて、では乾杯してお待ちかねのお食事タイムと行きますか。って、え???



おあずけ

乾杯の前に新婦のたっての願いであるピアニストの演奏を聞く事になった。
この人はその世界では著名な人で、何かの番組の音楽も手がけているとか言っていたっけ。
Yちゃんが最近この人にピアノを習い始めたので今日は先生から生徒へのお祝いである。
著名なピアニストの演奏をこんなに間近で聞けるなんて滅多にない。
素晴らしい事に違いない。まるでバブルの頃のトレンディードラマのようなゴージャスな演出だ。
でも、でもね。立食パーティーだから皆立っているし、食べるでなし、飲むでなし。
おまけに微動だにせず、目の前にある数々の料理もおあずけでひたすら音楽を聴くのは、まるで、
拷問。
だってさぁ、なんだかちょっとしたお祝いの曲とか有名な曲ぢゃなくて、
その人自身が作曲した曲なのよ。全然知らない曲。
なんだかクラクラしてきちゃうよね。貧血で倒れちゃう客が出なかったのが幸い。(笑)
こういう時って「じっとしてなきゃならない」って思えば思うほど、何故だか
頭がグラグラと揺れるようなきがしてしまう。いかんいかん、腹にぐっと力を込めて耐えるのだ。(泣)




愛と食欲の果て

待てば海路の何とやら、食事もようやく解禁となり新郎新婦もステージから降りて会場を回り始めた。
客層はやはり仕事関係の人が圧倒的に多そう・・・。
グループ単位で大分盛り上がっているところもあったりする。
内田さんチーム(?)は、私と夫とY江の3人なのでちょっと地味か。

料理は和洋折衷のビュッフェスタイル。尾頭付きの鯛の刺し身にそそられる。
でも、こういうのはあっという間になくなるものだ。
チャンスの神様には前髪はあっても後ろ髪はないと言うではないか。(謎)食べあわせなど考えず
欲望赴くままに食べたもの勝ちさっ!(どうせ2度と会わない人ばかりだし)
会場周りのYちゃんが私たちの側に来ても、あまり対した事は話さなかったし、とにかくもう
食べる一方だぜ。



演出いろいろ

何でも二人はイギリスの片田舎の教会で二人だけで結婚式をし、新婚旅行はそこから
フランスに渡りワールドカップを観たのだそうだ。
ワールドカップと言えばチケット不足問題ばかり話題になったが、案の定、
二人もチケット不足の渦に陥り、ダフ屋から24万円(だったっけか?)で購入したという。
このエピソードはお決まりのビンゴの後、フランス土産争奪クイズ大会で披露されたのだ。

ビンゴと言えば、わたしはもうビンゴ運を使い果たしたみたい。
かつては結構早めに上がれたのに、今は駄目。リーチにはすぐなるんだけどねぇ。
Y江はクイズに答えて、フィファの公式(らしい)腕時計をもらっていた。

その他にも余興は盛りだくさんで、番組スタッフ3人によるウクレレの牧伸二やら、
Yちゃんの番組スタッフのギター伴奏でのYちゃん自身の歌の披露などもあった。
何を隠そうYちゃんは高校時代校内カラオケ大会2位の実力の持ち主だ。
静岡ローカル番組って見る事が出来ないので知らなかったが、彼女はつり番組を持っていたらしく
さっき食べた鯛の御頭付きも、このパーティーの為に漁船の人が朝釣り上げて持ってきてくれたらしい。
どうりで美味しいわけだわ。
やっぱりマスコミだね。芸能人はいなかったけど、なんだか華やかなパーティーだったんでした。
私の知っている学生時代のYちゃんは、派手な事を嫌うようなタイプっていう印象だったんで
以外ではあったけど。そういうものなのかも知れない。



脱兎のごとく

パーティーは9時半頃お開きに。
最後に新郎新婦からの挨拶で、Yちゃんが感極まって涙を流す瞬間もあったが概ね和やか。
実はこの日は土・日・月と続く3連休の中日の日曜日。
ゆっくりYちゃんと話しをしたかったし、同じホテルに宿泊も考えていたんだけど
それを阻んだものがあった。それは、休日出勤合宿会議。
ばかやろーーーー!
ってな訳でいの一番に会場を飛び出して新幹線に飛び乗った私だったのさ。

それにしても出る人出る人みんな慣れちゃってたよなぁ。
全員司会者のショーのような披露パーティーだったのだ。いやいや面白いもの見させていただきましたわ。



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