U田さんの結婚式
’96.2




96年は私にとって怒涛の結婚当たり年だった。
2月のU田さんを筆頭に、4月の私、9月のT島さんとK藤さん。(みーんな会社の人)
特にこのU田さんったら同期同士の結婚で、かなり直前まで事実を知らなかった
私とK藤さん(同期なの)にとっては「してやられた」って感じの結婚だった。
「おいおい、聞いてないよ〜」って感じさぁ。





同期3人受付同盟

U田さんとO俣君(全然匿名になってない^^;;)の結婚の話しを聞いた時、同期のK藤さんも私も
同じ年に結婚する予定だけはあったので、3人でそれぞれの結婚式の受付を持ち回る約束をした。
(なんてラッキー。こに時点で既に何ヶ月も先のジブンの結婚式のスタッフも決まるなんて!!)

と言う訳で、簡単に受け付け嬢となった私とK藤さんだったが、事前の打ち合わせなど
まるで行われずに当日を迎えていた。



受け付け嬢走る!

会場は五反田のY。場内のチャペルでの教会式だ。
早めに着いた私とK藤さんは花嫁の控え室に行くと、そこには純白のウェディングドレス姿の
新婦が緊張した面持ちで座っていた。(でも、こういう時って話す事が意外となくてツライね。)
U田さんの手が小刻みに震えている。緊張のせいかと思ったら、ブーケが重いからとの事だった。
大きなキャスケードタイプのブーケを持たせてもらうと本当にずっしりと重い。

さて、私たちは式にも出席した。新郎新婦から「出てね」っていわれていたし、
当然ハナっからそのつもりだった。
しかし、新郎新婦は会場のスペースを考えずに声を掛けまくったようで、私たちは立ち見状態。

更に、本当は受け付けをやる人間はこの間に式場の係の人から指示が出る為、のんきに
チャペルで突っ立ていたりしてはいけなかったのだ〜。ガーン。
何となく式の途中からそんな気がしてきた私たち。だんだんとソワソワしてくる。
そして、新郎新婦が退場し、両家親族が式場を出るのももどかしく、一路受け付けへ!!
よそ行き着て走る走る。



近くて遠いは新郎新婦

長い廊下の突き当たりのバンケットルームが披露宴会場で、入り口の受け付けスペースでは
新郎側の受け付け役の青年二人が、冷たい表情で待っていた。ってゆーか、待っていなかった。
どんどん進めていたのね。スミマセン。
この日の来客は約100人!しかも二人とも同じ会社だから1/3くらいは知っている人。
あ〜、お気楽極楽。
でもね、今目の前ではまさにウェディングドレス姿の新婦がみんなと記念撮影に収まっているのに
私たち受け付けはその輪に入ってゆけないの〜。(T−T)



何故!?みんなそんなに緊張するの

そのうち披露宴も始まった。悲しい受付嬢はその頃御祝儀をまとめてクロークに預けて
おりましたとさ。
この日の仲人は新郎の上司のI所長。主賓は新郎側はS販売部長で新婦側がS企画部長。
なんだい、会社の会議みたいなモンだねぇ。と多分皆思っていたはず。
なのに、やはり披露宴、皆ガチガチになっていた。
私が会場に入った時はもう仲人の挨拶は終わっていたのだが、かなり緊張していたらしい。
そして新郎側の主賓、S販売部長の登場だ!

・・・まあ、何と言うか、普段はソフトなしゃべりも滑らかな爽やかスポーツマンタイプの
この部長が、話しのオチを見失ってひたすらしゃべり続けてしまった。
曰く「O俣君は入社した時出来の悪いセールスで・・・」
曰く「私もO俣君の行動を見て、自分はこういうふうにやってはいけないと思った」
(オイオイ、普通は逆でしょ!彼の行動を見て年上の私が見習いたいと思ったとか言わなきゃ
まずいでしょう・・・)
挙げ句の果てには「中国四千年の・・・」なんて話しまで!!

目の前にならべられた料理もおあずけ状態で、このあとやっぱり緊張して何いってんだか
わかんなくなっちゃったS企画部長の話へと続くのであった。



「あなたに会えててよかった」ってよくないよ!!

非常に前振りが長かったが、ようやく食事にもありつけてほっと一息。
頭が若干淋しくなった司会者(実は新郎の同級生)が段取り確認でテーブルにやってきた。
この日後半にスピーチを頼まれていたK課長の所にきて彼は
「Kさんですね。本日は余興をやっていただけるとのことで・・・」と発言、K課長はその後
食事も喉を通らなくなってしまっていた。
やがて課長の番になり、「本日余興を、と言われちゃいましたがスピーチで簡便して頂いて・・・」なんて
言ってしのいでいた。

それにしても友人の多い新郎新婦の披露宴では余興が多い。紅白余興合戦のようだ。
いささか食傷ぎみになってきた頃、メガトン級のがやってきた。
それは新婦の友人たち4人による歌の披露。
一見何てことのない普通のカラオケのようだが、選曲がキテいる。
小泉今日子「あなたに会えてよかった」(だったけ?)これはすごいよー。
のっけから♪さよならさえ〜上手に言えなかった〜、あなたの愛に応えられず〜♪ときたもんだ。
♪時がすぎて〜今心から言える〜あなたに会えてよかったね、きっと私〜♪
あーあ、歌いきっちゃったよ。
をーい、4人もいて誰もこの歌マズイと思わなかったのかよーーー。
それともワザと・・・、そんなこたぁないか。




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