Tちゃんの結婚式
’96.6




高校時代のクラスメイトのTちゃん。
お父様がNTT(あれイニシャルに出来ない^^;;)のお偉方(と勝手に推測)で
本人は大手商社M紅に就職のハイソでエグゼな(?)家庭のお嬢様です。
結婚相手はひとつ歳下の同僚で、新たにハイソでエグゼな家庭を
築いたのでした。





教会式ならでは・・・。

本当はTちゃんの結婚式には出席する予定はなかった。
というか、呼ばれてなかったの。
私が同じ年の4月に結婚した時に高校時代の友人は3人招待した。
一人はHちゃん、それからTちゃん、それからあと一人。
その席でTちゃんが「身内だけでやるので皆を招待しなかったけど、
結婚式は教会式だから誰でもこれるし、来てね」と言ったのだった。
そう言われちゃぁ、結婚式好きとしては行かない訳には行きませんよ。(笑)



人間の証明よろしく

会場は「母さん、僕の麦藁帽子何処に行ったんでしょうね」で有名な赤坂のホテルN。
そこに入れるというだけでも儲けものだよ。(ホテルなんて入るだけなら
誰でも出来るけどね・・・)
と、いう訳で私たちの式に出てくれたお礼の意味も込めて、夫と二人で出かけたのだった。



広すぎて・・・。

しかし、ホテルNについた途端、途方に暮れてしまった。
だってデカイんだもん。広いんだもん。この広大な敷地の何処で結婚式が行われるの?
おまけに妙に閑静で誰に行き先を聞いたらよいものやら・・・
すっかり迷子となってしまった。
単なるバカと思うなかれ(って本当に単なるバカかもしれないけど)
だって本当に広いんだよう。本館とか新館とかあるし。
何とか結婚式のフロアにたどり着いても、そのフロアがまた広いのなんのって。
このフロアに結婚式場が凝縮されているらしく、バンケットルームの前には
○○家控え室なんて札がそこかしこに立っている。
が、さすがホテルN。バンケットルーム同士が離れてる。
隣の部屋が全く気にならないぞ。
つまり、未だにTちゃんの式場にたどり着けていなかったりして・・・。



式が始まっても私の感心ってば・・・

そんなこんないいつつも、建物の中だしいつかはたどり着くのです。
そうして式も始まるのです。
Tちゃんはレース生地のシンプルなプリンセスラインのドレスを纏っている。
シンプルだけどきっと高いんだろーなー。
ヘッドドレスとブーケはユーチャリスリリーであくまでノーブルに。
おっと新郎もなんだか明治時代の偉人みたいだ。
列席者もおそらくTちゃんの言う「身内」ってM紅関係者も多数含んでいると
見えて、華やかなセニョールとセニョリータで一杯だわ。
黙って混ざってれば私たちもハイソに見えなくもないかな・・・。

おいおい、そんな事より式に集中しろってか。
Tちゃんは高校時代に「キャベツ人形」とあだ名されたくらいの「赤ちゃんのような美肌」の
持ち主で、童顔でもあり、こういうスタイルを見ると同い年なのになんだか
「ああ、Tちゃんも大人になったのね」なんて感じるのだった。
なーんてうっとりと回想していると、何やら視線のようなものを感じるではないか。
「?」きょろきょろと周りを見回すと、何と視線の主は神父さんの背後にある。
「げげっ、神父さんの後ろにでっかい目玉が動いてる!?」
オカルト教会ではないのだ。このでっかい目玉はビデオのレンズらしい。
どうやら式の雰囲気を壊さずに、新郎新婦の正面からの映像を押さえる隠しカメラを
壁に埋め込んでいるみたいなのだ。
人知れず場内を見つめ続けるカメラを発見しちゃうと今度はそれが気になって仕方ない。
結構チラチラみちゃったから、ひょっとして出来上がったビデオにはカメラ目線の
客(=私ぢゃ)が映り込んでいるかも・・・。



すっかりおのぼりさん

披露宴には出ないので式が終わってからTちゃんのところに駆け寄って
一緒に写真を撮ってから解散した。
で、私たち夫婦が向かったのはホテル内のティールーム。
折角キレイな格好をしている事だし、(高いのは覚悟の上で)ちゃーして行こうと思ったのだ。
おいしいケーキとおいしい紅茶をいただいて、庭園なんか散策しちゃって、すっかり優雅な
午後を楽しみつつ帰宅した。

高級ホテルの結婚式も(たまには)大歓迎だよ〜。




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