38年ぶりに横浜ベイスターズがリーグ優勝した。中日ファンの私としては、許し難い出来事ではあるが、 きっとヨコハマの街はすごくわいているに違いない(バーゲンとか)と思いふらっと行ってみた。
なぜだかこの日はすごくタイミングが良い。 バス停に着くやバスがやって来るし、ホームに立つや電車が来る。なんだかすごくうれしいぞ!
中華街でバンバンバン!
石川町で電車を降りる。当初の目的地は元町。だったのだが、なんとなーく歩いていたら中華街の方に足が向いてしまった。ま、せっかく来たんだし寄っていこう。 それにしても休日の中華街は人が多い。まるでラッシュ時の電車のようだ。時々その人込みをかき分けながら車まで走ってる。すげーーーーっ。 しかし今日の人込みはなんだか変なのだ。 まず台湾の国旗を持っている人がやたらと多い。台湾からの団体客なのか??? それから道端に座り込んでいる人が多い。これは何かあるのかな? まさかベイスターズのパレードか?と色めき立つ夫(別に野球には興味が無いはずなのに)、しかし中華街でなにもベイスターズのパレードなんてしないよね。 なんだか解らず、とりあえず私たちも沿道での見物スペースをキープ。何かの到来を待つ事にした。 すると間もなく”バンバンバンッ”と爆竹のけたたましい音。そして向こうから獅子舞がやってきた! をををっ、すげぇ。テレビでは見た事あるけど初めて目の前で繰り広げられるけたたましく派手な中国スタイルのお祭りの様子に鼻血が出そうになる。 どうやらこれは台湾の建国記念のパレードのようだ。それで旗を配っていたのね。 これを筆頭に民族衣装に身を包んで踊る娘さんやら子供たちやら、台湾建国に貢献した偉人たちの写真パネルのプラカード、ブラスバンド、などなど延々と続いて行く。 「ああ、この人たちって見た目は私たち日本人と同じだけど、やはり中国人なんだなぁ。異国で自国の文化や誇りを守りながら暮しているんだわ〜」と思うと目頭が熱くなった。 パレードはそのうち「日中友好日舞」とかなんとか書かれたプラカードに続いて地元のご婦人たちの日本舞踊の行列がやってきた。その後民族服の子供達、そしてまた日舞のご婦人…。 「子供、ババア、子供、ババアって来るなぁ」とは夫。 バトントワラーの子供たちの列には「もうちょっと年上の娘はいないのかなぁ」…をいをい、何を期待してんだよっ。 そしてクライマックス。龍の登場だ。玉を追いかけて天を駆け抜ける龍。 大きな龍を10人くらいで操っているのだが、その動きの速い事といったら!そして生き生きしている事といったら!! また爆竹!! 最後は愛くるしい動きの獅子の登場で締めくくりだ。 本当にこの日はタイミングに恵まれてる。パレードの後はぶたまんを頬張りながら当初の予定地元町へと向かう。
元町人込みバンバンバン!
しかし、まあ、ここもすごい人だ!原宿か軽井沢か、はたまた清里あたりを彷彿とさせるたたずまい。そうか、ヨコハマって観光地なんだ。 やはりこの辺では優勝セールなんかやっててそれらしいぞ。 とはいうものの、一番混んでいたのは多分セールなんてやってないと思われる「キタムラ」(マダムからお嬢様御用達のバッグのお店)。これじゃ品物見れないでしょうってくらい混んでいる。 元々私のパーソナリティーかつアイデンティティには似合わないデザインなので(私はかつてドカチン女子大生と呼ばれた女^^ゞ)買う気はなかったものの、店内くらい冷やかしてみたかったのだがそれどころではない。遠目に見るだけで十分だ。 ふと、激しい疲労感に襲われる。どこかでお茶でも飲みたいところだが意外とそういう店が少ない。あっても列が出来てるし…。てな訳で一本裏の道に入ってみた。 さすがに人はぐっと少ないが、皆同じ事を考えているとみえて喫茶店はどこもムチャ混み。 そんな中ガラ空きの喫茶店を発見!ちょっと心配だが、私ゃ座って休めりゃいいのよ。ここでしばしエネルギー補給。
松坂屋でバンバンバン!
鋭気を養ったところで一駅電車に乗って関内へ。こここそがベイスターズのお膝元。商店街もたいそう盛り上がっておりましたとさ。 初の優勝バーゲンで戸惑いを隠せない(と報道された)Matsuzakayaに入る。開店以来初ではないかと一元さんにすら思わせる混雑ぶりぢゃん。(ヨコハマ弁)私はここでラグマットと枕カバー二つを購入、〆て2,800円也。夫は靴下を山のようにGETした。 外に出ると既に闇の世界。そして夫は私をすごい所へ連れて行くよと歩き出した。そう、向かう先は伊勢崎町のディーーーーーープゾーンだ。
ををを、濃厚すぎるぞ、バンバンバン!
最初に現れたのは無国籍ゾーン。ハングル語やらタイ語やらの看板がバンバン出ていて読めやしない。 その次、風俗店ゾーン。この辺りでちょっと普通の男女が歩いているのが辛くなってくる。でも、夫が言うほどディープぢゃない。これなら鴬谷のほうが激しいよ。 夫にそう伝えると「うーーーん、しょうがない。ぢゃ、あっちに行くか…」と路地に入った。 路地を抜けると川が流れている。「川沿いにピンクの灯りが見えるだろ」と夫が言う。私の中では、ピンクの灯り=風俗店やラブホテルのネオンと捕らえていたので、夫の真意が解らなかった。 夫が言いたい「ピンクの灯り」というのは本当にその名の通りに存在するものなのだった。それが川を渡った時に理解出来た。 戦後がそのまま残った様な「赤線地帯」なのだよ。ここわっ!! 目の前にはスナックがずらーーーーっと並んでいる。しかし、どの店にもドアが無い。(のか、開けっ放しなのか)そして入り口に一番近いカウンターの止り木におねぃさんが座っている。どういう訳かどの店も皆同じ。 更に、ここが一番カンジン!どの店もピンクの灯りがともっている。本当にピンク。昔、文化祭とかで蛍光燈をセロファンでくるんだりしたけど、そういうピンク。それが蛍みたいにボォッとともっているのだ。 これって、もしや…。 何かの映画で観た事がある。客はここに飲みに来るんぢゃないんだった。このおねぃさんと一緒に二階に上がるんだよね…。 うわーーーーーーーーー。本当にあるんだーーー。 「あんまりキョロキョロすんなよ。店を覗き込むなよ。知らん顔して通りすぎるんだぞ」あんまり夫が言うのでよく見えないまま通り抜けてしまった。驚いた事に一本向こうの道は普通のバス通りで、歩道ではお母さんに連れられた子供たちがスキップしている。全く普通の夕景があった。 普通の住宅が立ち並ぶ裏には赤線地帯が…。うひゃ〜。 しかもこの赤線、駅の側だった事が判明。ってゆーかガード下だった。 京急黄金町。駅の名前もそれらしい。 こうしてなんだか訳わかんない状態のうちに夜は更けて行き、すっかりくたびれ果てた我々一同は、せっかく横浜まで出向いておきながら、夕食は蒲田の駅ビルでカツ丼を食べたりしたのだった…。 あ、そうそう、夫がどうしてこんなディープな所に詳しいのか…。それは、体験済みだから…ではなくて、仕事のエリア内なので何度か通った事があるからだ。(との事だ) 因みにその時車から上司が「おねぃさんのところで遊ぶといくら〜?」と声をかけると、おねぃさんは無言で指一本を立てたそうだ。「どれくらいの時間で?」には指二本。 私は2時間かと思ったのだが、20分のようだ。 ってをいをい風俗レポートかい?こりゃ。(^^;;;
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